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先払い買取とは?現金化の仕組みとリスクをわかりやすく解説

先払い買取とは?

最終更新日 2022/12/21

 

この記事の執筆者

福谷陽子(元弁護士)

福谷陽子(元弁護士)
京都大学法学部卒。在学中に司法試験に合格、2004年弁護士登録。その後、弁護士として勤務し、2007年、陽花法律事務所を設立。女性の視点から丁寧で柔軟なきめ細かい対応を得意とし、離婚・交通事故・遺産相続・借金問題など様々な案件を経験。現在は10年間の弁護士の経験を活かしライターとして活動。

「先払い買い取り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 
会社員などの一般の消費者がお金の融通を受けるための一手段として、利用されています。「ブラックでも利用できる」などという宣伝文句で勧誘しており気軽に利用できるので、仕組みもよく知らないまま申し込んでしまう方が少なくありません。
 
しかし先払い買い取りは違法であり、利用すると不利益を受けてしまいます。手元にお金が足りなくても絶対に利用すべきではありません。
 
この記事では先払い買い取りとは何か、仕組みやリスク、使ってはならない理由をご説明します。いわゆるブラックリスト状態で金融業者からお金を借りられない人などはぜひ参考にしてみてください。

先払い買い取りとは?わかりやすく解説

先払い買取の現金化の仕組み先払い買い取りとは、専門業者へ名目的に商品を売却して現金を振り込んでもらい、後にキャンセルしてキャンセル料を払うという資金融通のスキームです。
 
先払い買い取りを利用するときには、まずは商品を専門業者へ売却します。すると先払い買い取り業者から商品代として現金が振り込まれます。
 
そして売却した人は商品の売買契約をキャンセルします。すると業者から高額なキャンセル料や違約金を請求するので、利用者が払って清算する、といった流れです。

先払い買い取りで現金を調達できる

先払い買い取りを利用すると、利用者は売買契約が成立した時点で現金を調達できます。
 
一般の金融会社のような審査もないので、個人信用情報に事故情報が登録されているブラックリスト状態の方でも先払い買い取りを利用できます。保証人などの担保も要りません。
 
そこで手元にお金のない方やブラックリスト状態担ってお金を借りられない方などが先払い買い取りを利用するケースが多数です。
 
また先払い買い取りを利用すると結局は高額なキャンセル料を払わねばならないのですが、そのことを知らずに「簡単にお金を工面できる」といった理由で安易に申し込んでしまう方も少なくありません。

先払い買い取りは闇金と同じで違法

先払い買い取りはいわゆる「闇金」と同じ仕組みであり、違法です。金融庁も「先払い買い取りはヤミ金融からの借金」として注意を呼びかけています。

先払い買い取りの仕組みを現金化の流れとともに解説

先払い買取の仕組みと流れ先払い買い取りの仕組みはどのようになっているのでしょうか?流れとともにみていきましょう。
 
先払い買い取りは、「商品売買とキャンセル」の2段階で構成されています。利用者が商品を売り、代金が振り込まれて現金を調達します。その後利用者がキャンセルをして高額な手数料とともに業者へお金を返済するスキームです。
 
以下で先払い買い取りの流れを確認しましょう。
 
・STEP1 先払い買い取りを申し込む
まずはお金の振込を希望する方Aが先払い買い取り業者Bへ商品の買い取りを申し込むところから始まります。ネットなどで「ブラックでもOK」「担保不要」「無担保無保証」などと宣伝しているので、お金の足りない人が申し込んでしまうケースがよくあります。申込みはLINEなどで簡単にできます。
 
・STEP2 商品画像を送る
利用者AはLINEなどで先払い買い取り業者Bへ商品の写真を送ります。
 
商品は実際に手元になくてもよく、たとえばネット上に落ちている画像などでもかまいません。先払い買い取りでは実際に商品をやり取りしない前提なので、商品は何でも良いのです。利用者が画像を用意しなくても、先払い買取業者Bの方から商品画像を提供されるケースもあります。
 
・STEP3 審査が行われる
先払い買い取りを利用する場合にも、一応の審査が行われるケースが多数です。ただ個人信用情報は参照されず、本人確認や勤務先の確認などが主となります。
よって先払い買い取りは金融ブラック状態でも利用できます。
 
・STEP4 現金が振り込まれる
商品画像を送ると先払い買い取り業者Bから、商品の買い取り代金として現金がAに振り込まれます。この時点で利用者Aはお金を工面できます。
 
・STEP5 キャンセルする
その後、利用者Aは売買契約のキャンセルをします。
 
・STEP6 手数料と振り込まれた現金を返済する
契約をキャンセルすると、先払い買い取り業者Bから振り込んだ現金の返済を要求されます。このとき、高額な違約金や手数料の上乗せをされるので、利用者が得た現金の額を大幅に上回る金額を返済しなければなりません。

先払い買い取りの手続きはLINEで完結してとても簡単

先払い買い取りの一連の流れは、すべてLINEを使って完結できます。申込みから商品画像の送信、振込先口座の連絡などすべてLINEだけでできます。
 
非常に手軽なので、問題点に気づかずに利用してしまう方が少なくありません。
 
しかし先払い買い取りは「新手のヤミ金融」といわれています。危険なので、絶対に利用してはなりません。

先払い買取は危険でやばい?ヤミ金と一緒?

先払い買取は危険でやばい?闇金と一緒?なぜ先払い買い取りはヤミ金融と同じなのでしょうか?法的な問題点と危険性をみてみましょう。

先払い買い取りが闇金と同じ理由

先払い買い取りは一応「商品売買とキャンセル」という体裁になっています。つまり利用者は商品を売却して代金の支払いを受け、キャンセルしてキャンセル料を払うのです。このように表現すると、違法性はないようにも思えるでしょう。
 
しかし先払い買い取りでは実際には商品を売買しません。商品画像が何でも良い、商品自体の審査が行われないのが何よりの証拠です。ネット上の画像でもよく、業者から商品画像を提供されることもある時点でまっとうな商品売買とはいえないでしょう。
 
そして先払い買い取りは、後で契約をキャンセルしてキャンセル料を払うことが前提となっています。
 
この一連の流れをみると、以下の闇金のスキームと全く同じになるのです。

闇金のスキームとの類似性1:利用者が申し込みをして融資を受ける

闇金では、利用者はまず闇金業者へ借り入れを申し込みます。すると闇金で簡単な審査があり、融資金額が振り込まれます。
 
これは、先払い買い取りで利用者が申し込みをして商品画像を送り、商品代金という「事実上の融資」を受けるのと同じ構図です。

闇金のスキームとの類似性2:利用者が闇金へ高額な利息を乗せて返済する

闇金を利用すると、期日までに利用者は闇金業者へ高額な手数料を乗せて返済しなければなりません。これは、先払い買い取りで利用者が高額なキャンセル料(事実上の利息)をつけて先払い買い取り業者へ「返済」しなければならないのと同じです。
 
つまり先払い買い取り業者とのやり取りやお金の流れを見ると、闇金とほとんど全く同じになっているのです。利用すると高額な利息(キャンセル料、手数料)がかかって自分の首を絞めてしまうので、絶対に先払い買い取りを利用してはなりません。

先払い買い取り業者は貸金業登録をしていない

先払い買取業者が違法である2つの理由
  1. 先払い買い取り業者は貸金業登録をしていない
  2. 先払い買い取りの金利は出資法違反

先払い買い取り業者はなぜ違法なのでしょうか?まず先払い買い取り業者が貸金業登録をしていないことが問題です。
 
先払い買い取りは事実上の貸付なので、貸金業法が適用されると考えるべきです。そうなると、先払い買い取り業者は都道府県や財務局へ申請して貸金業者として登録しなければなりません。
 
しかし実際には貸金業登録していないので貸金業法違反になります。貸金業法における無登録営業の罰則は「10年以下の懲役または3000万円以下の罰金」であり非常に重くなっています。

先払い買い取りの金利は出資法違反

先払い買い取りでは、金利(キャンセル料)が非常に高額です。ときには年利3000%になるケースもあります。
 
しかし金銭の貸付には利息制限法や出資法が適用されるので、金利をいくらにしてもよいわけではありません。金融業者が貸付をする場合には、金利は年利20%が限度です。それを超えると出資法違反となり、刑罰が科されます。
 
年利20%を超える場合には5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金刑またはこれらの併科となり、年利109.5%を超える場合には10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金またはこれらの併科となります。

先払い買い取りは犯罪

以上のように先払い買い取りは貸金業法の無登録営業となりますし、出資法にも違反する重大な犯罪行為です。
 
先払い買い取り業者はヤミ金融と同じなので、絶対に利用してはなりません。

先払い買い取りを利用するリスク

先払い買取を利用するリスク実際に先払い買い取りを利用してしまったらどのようなリスクが発生するのでしょうか?以下で具体的にみてみましょう。

高額なキャンセル料の支払いができなくなる

先払い買い取りを利用するととりあえずすぐに現金を入手できます。しかし期日が来たら、すぐにキャンセル料を上乗せして返済しなければなりません。
 
もともとお金が足りないから先払い買い取りを利用する人が多数です。高額なキャンセル料を支払えるはずもないでしょう。キャンセル料を払えなくなってしまう方が多数います。

脅迫や嫌がらせを受ける

先払い買い取り業者は実質的に闇金です。高額なキャンセル料を乗せた違約金を返済できないと、脅迫や嫌がらせが行われるケースも少なくありません。
 
自分だけではなく家族にも迷惑をかけてしまいます。会社に居づらくなって辞めてしまう人もありますし、家族関係が不和になってしまう方もいます。

個人情報を抜き取られる

先払い買い取りを利用する際には、氏名や勤務先などの個人情報を業者へ提供しなければなりません。
 
違法業者に個人情報を抜き取られると、情報が他の違法業者にもまわってしまい、別の業者から声をかけられやすくなるなどの不利益が及びます。個人情報を抜き取られることも大きなデメリットとなるでしょう。

ネット上でさらされることも

先払い買い取り業者を利用してキャンセル料を支払えないと、嫌がらせでネット上に個人情報をさらされるケースがあります。
 
そうなったら知り合いや家族、会社などに知られてしまうリスクも発生します。
 
以上のようにリスクが高いので、一時的な金銭の融通のためだけに、先払い買い取りを利用してはなりません。

先払い買取の最新おすすめはある?

先払い買い取り業者にはいろいろなものがありますが、基本的にはすべて「違法な闇金」です。おすすめの業者はありません。
 
どの業者を利用しても高い代償を払うことになってしまうので、絶対に利用しないようにしましょう。

先払い買い取り業者を利用するより良い方法

お金に困って先払い買い取り業者を利用したくなったら、先払い買い取りを申し込むのではなく以下のように対応しましょう。

まっとうなカードローンなどを利用する

まずはきちんと貸金業登録をしている貸金業者のサービスを利用するようおすすめします。
 
ブラックリスト状態になっていないなら、カード会社や銀行などの合法的な借金を申し込みましょう。

周囲の人に立替をお願いする

親などの親族や友人知人などに援助をお願いする方法もあります。特に親であれば、本当に困っている子どもを放置しないでしょう。
 
突発的にお金が必要になった、借金を返せないなどの状況に追い込まれたら、一度頼れそうな人にこえをかけてみましょう。

生活福祉資金を利用する

低所得で生活が苦しい場合や障害者世帯、高齢者世帯などは「生活福祉資金」を利用できます。生活福祉資金は行政を通じた借り入れです。
 
連帯保証人がいる場合は無利子、いない場合には年利1.5%であり、利用者に有利な条件となっています。住民税非課税世帯なら申し込める可能性があるので、該当者は社会福祉協議会へ申請してみましょう。

生活保護を受ける

自分ではどうしても生活を維持できない場合には、生活保護を受けましょう。生活保護を受ければ生活に必要な最低限のお金が支給されるので、借り入れをしなくても生活を時できます。

借金がかさんだら債務整理をする

先払い買い取りを検討する方の中には、すでに他のカードローンなどからの借金がかさんでいてこれ以上借り入れができない方も多いでしょう。カードローンの返済に苦しんでいるパターンも少なくありません。
 
キャッシングやカードローンの返済が厳しくなっているなら、債務整理を検討しましょう。債務整理とは、合法的に借金を減額したり免除してもらったりできる手続きです。
 
任意整理、個人再生、自己破産の3種類の手続きがあり、状況に応じた方法を取ればたいていの借金問題を解決できます。先払い買い取りと違い、借金が減額・免除されるので根本的な問題解決になります。
 
債務整理は司法書士や弁護士などの専門家へ依頼すると手続きを楽に進められるので、まずは一度無料相談を利用してみましょう。

まとめ

先払い買い取りは違法でヤミ金融と同じなので、絶対に利用してはなりません。
 
生活に困っているなら行政サービスなどを利用しましょう。借金返済に困っているなら債務整理を行うのが得策です。まずは一度、司法書士や弁護士などの専門家に借金問題の相談をしてみてください。
 
闇金に強い弁護士・司法書士事務所はこちらが詳しいです。

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この記事の編集者

債務整理相談ナビ編集部

本記事は債務整理相談ナビを運営する株式会社cielo azul編集部が企画・編集を行いました。

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