リボ払いで債務整理をした体験談!自転車操業になった末路
リボ払いで支払えなくなると、まずカードの利用がストップ、督促状、催告書、ブラックリストへの登録と深みにはまります。そうならないように、リボ払いで支払えなくなったケースの体験談を知っておくことは大切です。
1.リボ払いを利用して払えなくなった末路とは?体験談
1−1 リボ払いを利用して払えなくなり自転車操業になったケース1:体験談
実際にリボ払いを利用すると、どのような末路が待っているのでしょうか?
ここでリボ地獄に陥った方の事例をご紹介します。
Aさんは主婦ですが、パート収入が月6万円くらいあります。自分名義のクレジットカードを持っており、主にショッピングに使っていました。
あるときリボ払いを利用できることに気づき、毎月の返済総額が上がらないのは便利だと思って軽い気持ちで使い始めました。毎月の返済額は1万円に設定しました。それならパート代で充分払えると思ったからです。
どれだけ買い物をしたり飲食をしたりしても毎月の返済額が上がらないので、どんどんカードを利用してしまいました。前からほしかった高額な化粧品を買ったりエステに行ったり友人とカフェやランチを楽しんだりしました。
ところがあるとき気がつくと、リボ払いの残高が100万円を超えていたのです。毎月の返済額の内訳を見ると、多くが手数料に消えており、元金には毎月2,000円くらいしか充てられていませんでした。これでは返済まで気の遠くなるような年月がかかってしまいます。
Aさんにはリボ払いを一括返済するだけのまとまったお金はなかったので、完済するには親に頼むか夫に相談するしかありません。しかしAさんは夫にカード借金のことを言っていなかったので、もし知られたら離婚されてしまうかもしれないと不安になりました。
かといって親に泣きつくのもイヤだったので、できませんでした。そうなると、消費者金融で借りるか他のカードでキャッシングなどをしてでも払うしかありません。
Aさんは思い悩みましたが、意を決して夫に相談しました。夫は当初ショックを受けていましたが、放っては置けないのでリボ一括払いで返済をして、その後はAさんではなく夫が家計管理をすることになりました。
離婚にはなりませんでしたが、Aさん家族の信頼を完全に失ってしまいました。
このように、軽い気持ちでリボ払いを利用していると、金額が膨らんで大変なことになってしまいます。
1−2 リボ払いを利用して払えなくなったケース2:多重債務で自転車操業の末路
1社でリボ払いを利用しただけでは多重債務状態になることはありません。しかしリボ払いを利用していると、多重債務状態に陥るリスクも高くなるので注意が必要です。
多重債務状態とは、複数の業者から借入がある状態です。キャッシングだけではなくショッピングでも多重債務状態になります。「何社以上の借入があれば多重債務」という決まりはなく2社でも多重債務ですし、3社以上から借入があれば深刻な状態といえます。
リボ払いを利用すると、毎月の返済額は上がらないので支払いのために他社から借り入れをする必要はありません。
しかしリボ払いを使いすぎるとカードが限度額いっぱいになり、それ以上借り増しできなくなります。すると、生活費や遊興費、返済のために別のカードを作って借金をしてしまう方がいます。
またリボ払いの残高が大きくなりすぎると、返済できないことにあせってしまって消費者金融や別のクレジットカードからお金を借りてリボ払いの借金を返済する方もいます。
しかしこのようなことをすると、別の消費者金融やクレジットカード会社からの借金ができてしまうだけで、解決にはつながりません。
いったん消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用すると、毎月の返済額も高くなるので支払いが苦しくなって、さらに別の業者から借り増ししてしまう方も少なくありません。このように、返済のための返済という自転車操業状態に陥り、多重債務状態が深刻化してきます。
リボ払いの場合、もともと借金癖がなかった方でもリボ地獄、借金地獄に陥りやすいので要注意です。
2.リボ払いで支払えなくなった場合にできること:最終的に何ができる?
リボ払いで支払いができなくなった場合、今すぐにでもどちらかの対応をとってください。以下で2つの解決法について詳しく説明しています。
・リボ払いがやばくなった時の解決法2:リボ払い分を債務整理をする

京都大学法学部を卒業後、10年程度の弁護士としての実務経験を活かし、現在は法律専門ライターとして活動している。弁護士時代には、任意整理・過払い金請求や自己破産などを含め数多くの債務整理案件をこなし、解決してきた。多くの借金に困る方と接してきたため「借金で困る人を0にしたい」という強い思いを抱くに至り、現在も「債務整理に関する正しい知識を世の中に広めたい」という意識を持って精力的に借金関係の記事執筆に取り組んでいる。